今日の散歩道(221)~ヒメリュウキンカ(姫立金花)

本来3~4月が開花期ですが、早朝ウォーキングに出掛ける近所の公園の片隅、日あたりの良い場所で、早くも黄色い花を咲かせている株があります。 ヒメリュウキンカはヨーロッパの湿原や湖沼周辺に自生しているキンポウゲ科の山野草で、日本へは園芸用として渡来したものです。 根茎とこぼれ種の両方で増え、旺盛な繁殖力により野生化し、今では街路樹の根元や、空き地など、日本全国に繁殖域を拡げてしまった帰化植物です。 北アフリカからヨーロッパ、アジアにかけて広く分布している様です。

我が家の周辺では、この6~7年間で思いも付かない場所にまで、急激に繁殖域が拡がっています、黄色い花は一見愛らしく見えるのですが、言わば迷惑な雑草のひとつとなっていて、全草に毒成分を持つ有毒植物です。

冬場に地下茎から緑の新芽を伸ばしはじめ、周辺に枯草しかない状態なので緑色が目立ち始め、次々と黄色い花を咲かせたあと、暑さには弱いので夏季には地上部をすっかり枯らしてしまって眠りにつくのが、ヒメリュウキンカの一年です。

 

山仲春男

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