万葉の花々(25)~すすき・をばな・かや(ススキ)~
万葉集 巻十~二一一〇 人皆(ひとみな)は 萩(はぎ)を秋(あき)と言ふ よし我(われ)は 尾花(をばな)が末(うれ)を 秋(あき)とは言(い)はむ 現代語訳:みんなは萩を見て一番秋らしさを感じている […]
万葉の花々(24)~山萩(ヤマハギ・ハギ)~
万葉集 巻十 二一二一 秋風は 日に異(け)に吹きぬ 高円(たかまど)の 野辺(のへ)の秋萩 散らまく惜(お)しも *『万葉集』に萩が登場する歌は一四一首ある。 その数は万葉植物(草木類)の中で最も多い。万葉人は萩を庭に […]
万葉の花々(23)~ねつこぐさ(オキナグサ)~
万葉集 巻十四~三五〇八 芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる ねつこ草(ぐさ) 相見ずあらば 我(あれ)恋ひめやも ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 現代訳:ねつこ […]
万葉の花々(22)~はちす(ハス:蓮)~
ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉(はちすば)に 溜(た)まれる水の 玉に似たる見む 巻十六~三八三七 現代語訳:「雨でも降らないかなあ、蓮の葉に溜まった水が玉のようにきらめくのを見たいからなあ」と、酒宴の席で即興 […]
万葉の花々(21)~あやめぐさ(ショウブ・菖蒲)~
ほととぎす 厭(いと)ふ時なし あやめぐさ かづらにせむ日 こゆ鳴き渡れ 巻十~一九五五 現代語訳:「ほととぎすよ。嫌な時などないが、同じ鳴くのならあやめぐさをかづらにする日に、ここを鳴 […]
これは何の花でしょう?(15)
《これは何の花でしょう?》 ヒント:また『万葉集』からのクイズです。 歌の中にある「かたたご」とは何?その現代名が問題です。 もののふの 八十娘子(やそをとめ)らが 汲(く)みまがふ 寺井(てらゐ)の […]
これは何の花でしょう?(14)
これは何の花でしょう? ヒント:ちょっと難しいかな。 花は普段目にすることはないと思いますが、この植物から出来た製品は毎日手にしていますよ。 春されば まず三枝さきくさの 幸さきくあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹 […]
これは何の花でしょう?(12)
これは何の花でしょう? ヒント:小学唱歌の歌詞に入っていて、この花の名前を知らない人はいないでしょう。 花言葉は、『古風』『風情』『秘密』『乙女の香り』。 答えはこちら:万葉の花々   […]
万葉の花々(20)~ねぶ(ネムノキ)~
我妹子(わぎもこ)が 形見の合歓木(ねぶ)は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも 大伴家持(おほとものやかもち) (巻八 一四六三) 現代訳:あなたの形見のねぶの木は、花だけ咲いて、ひょ […]
万葉の花々(19)~ひめゆり(ヒメユリ)~
夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ 大伴坂上郎女(おおとものさかのうへのいらつめ) 巻八 一五〇〇 現代語訳:「夏草の生い茂る中に混じって咲いている姫百合はなかなか気付かないものです。相手に知 […]