クレマチス

和 名 クレマチス
花言葉 「精神の美」「旅人の喜び」「策略」
英語名 Clematis, Traveller’s joy, Leather flower
別 名 属名の学名「Clematis(クレマチス)」は、ギリシア語の「klema(ブドウなどのツル)」を語源とし、ツルでまつわりつく性質に由来します。

修景用のツル植物として人気が高く「ツル性植物の女王」とも呼ばれています。

分 類 キンポウゲ科 / センニンソウ属(クレマチス属)
原産地 日本、中国、ヨーロッパ、北米など北半球の各地
花 色 白,赤,ピンク,黄,青,茶,黒,複色
花 期 4月中旬~10月(種類による)
メ モ クレマチスは、古くから親しまれているガーデンプランツの一つです。英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。テッセンと呼ばれることもありますが、じつはテッセンとは、中国に自生している、6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。
クレマチスは、世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって、多くの品種が生まれています。
クレマチスのなかには、1年に1回、スポット的に開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって花が次々と咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。
四季咲きのグループには、上を向いて大きな花を咲かせるおなじみの大輪園芸品種のフロリダ系や、横や下向きに多くの花を咲かせる小、中輪のヴィチセラ系、チューリップ形やベル形でチャーミングなテキセンシス系・ヴィオルナ系、すらっと伸びて絡みつかず、下や横向きに咲くインテグリフォリア系などがあります。上手に品種や系統を揃えると、一年中花を楽しむことができます。英語では「旅人の楽しみ(Traveller’s joy)」、イタリア語では「ごま塩ひげ」、フランス語では「乞食草」といった呼び名もあります。乞食草の名前は、クレマチスの葉には毒性があり、かつてフランスの乞食がクレマチスの葉をつぶして皮膚につけ、わざとただれさせて通行人の同情をひいたことにちなむといわれています。

  • テッセン(原種・フロリダ系)

    Clematis florida Thunb.var.sieboldiana Morren
    中国原産の原種。節々に小、中輪の花を長期間咲かせる、乳白色の花弁と花弁化した紫色のしべとのコントラストが美しい。和、洋どちらの趣も楽しめる。
    テッセン(原種・フロリダ系)
  • ‘フラウ・ミキコ’(早咲き大輪系)

    Clematis ‘Frau Mikiko’
    青紫色の大輪花。黄色い雌しべとのコントラストがよい品種。丈夫で育てやすく、2度、3度と花を咲かせる。咲き始めの色合いは、なんともいえず美しい。
    ‘フラウ・ミキコ’(早咲き大輪系)
  • ‘プリンセス・ダイアナ’(テキセンシス系)

    Clematis ‘Princess Diana’
    節々に咲くチューリップ形のショッキングピンクの花は、細みで、多花性。生育旺盛で、アーチやフェンスなどに絡ませて、ダイナミックに楽しみたい。人気の高い品種の一つ。
    ‘プリンセス・ダイアナ’(テキセンシス系)
  • ‘アークティック・クイーン’(早咲き大輪系)

    Clematis ‘Arctic Queen’
    白花大輪、八重咲きで、ボリューム感のある品種。花弁の重なりがよく、立体的に花咲く姿が美しい。八重咲きの品種は花もちがよく、1輪で1か月近く楽しむことができるのも魅力。
  • ‘這沢’(ヴィオルナ系)

    Clematis ‘Haizawa’
    コロンとした壺形の花は桃紫で、先端部はオフホワイトのツートン カラー。生育旺盛のうえ多花性で、つるを伸ばしながら節々に花をつけていく。一度は育ててみたい品種。
    ‘這沢’(ヴィオルナ系)
  • ‘ブルー・ベル’(インテグリフォリア系)

    Clematis ‘Blue Bell’
    和名はツクバネテッセン。木立ち性で、コンパクトにまとまり、鉢植えだけでなくロックガーデンなどでも楽しめる。青紫色のベル形の花を、茎の先端部に数輪咲かせる。株立ち状に育て、多数の花を楽しみたい。

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