万葉の花々(5-2):番外《春の七草1》~セリ
せり(芹) → セリ 野菜としては、水分が約93%含まれ、可食部100グラムあたりの食物繊維は2.5グラムと多く、エネルギーが17キロカロリー (kcal) と低い。 栄養成分にβ-カロテン、ビタミンB1・B2・C、カ […]
万葉の花々(19)~ひめゆり(ヒメユリ)~
夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ 大伴坂上郎女(おおとものさかのうへのいらつめ) 巻八 一五〇〇 現代語訳:「夏草の生い茂る中に混じって咲いている姫百合はなかなか気付かないものです。相手に知 […]
万葉の花々(18)~すみれ(スミレ)~
*万葉の花~すみれ~ 春の野に すみれ摘みにと 来(こ)し我そ 野をなつかしみ 一夜(ひとよ)寝にける 山部赤人(やまべのあかひと) 巻八 一四二四 現代語訳:「すみれを摘もうと春 […]
万葉の花々(17)~かたかご(堅香子:カタクリ)~
もののふの 八十娘子(やそをとめ)らが 汲(く)みまがふ 寺井(てらゐ)の上(うへ)の堅香子(かたかご)の花 大伴家持(おほとものやかもち) 巻十九 四一四三 現代語訳:「泉のほとりは大勢集まった水汲みの乙女たちで賑 […]
万葉の花々(15)~ささ(クマザサ・熊笹・隈笹・小竹・佐佐)~
笹の葉に はだれ降り覆ひ 消なばかも 忘れむと言へば まして思ほゆ (巻十 二三三七) 現代語訳:「笹の葉に薄雪が降って覆いかぶさり、やがて雪が消え去るように、私も消え去って(死んで)しまったならば、あな […]
万葉の花々(14)~さきくさ(笹百合)2~
ササユリ(笹百合)は山地の草原に自生しているユリの品種の一つで、日本固有種でもあります。葉の形が笹の葉に似ていることからササユリ(笹百合)と呼ばれるようになりました。主に本州中部地方から四国、九州地方にかけて分布し、関東 […]
万葉の花々(13)~さきくさ(みつまた)1~
万葉歌人・柿本人麻呂が詠んだ和歌 春されば まず三枝さきくさの 幸さきくあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹 (『万葉集』10巻-1895) 現代語訳:春になればまず咲き出す「サキ」クサのように「幸 〔さき〕」く〔つつが無く […]
有用植物利用法(36)~スミレ(日本)~
スミレ(Viola mandshurica)は、道ばたで春に花を咲かせる野草である。深い紫(菫色)の花を咲かせる。 地下茎は太くて短く、多数の葉を根出状に出す。葉は根際から出て、少し長めの葉柄があって、少しやじり形っぽい […]