ヨモギ

和 名 ヨモギ
花言葉 幸福、平和、平穏、静穏、夫婦愛、決して離れない
英語名 Japanese mugwort
別 名 モチグサ、ヤイトグサ
分 類 キク科ヨモギ属
原産地 中央アジアの乾燥地帯
花 色 淡褐色
花 期 8 - 10月
和名のヨモギの由来ははっきりしないが、よく繁殖し四方に広がることから「四方草」と書いてヨモギと読ませるという説、春によく萌える草から「善萌草」に由来とする説、よく燃えるので「善燃草」と書いてヨモギと読ませる説がある。ヨモギの「ギ」は、茎のある立ち草を意味する。

別名は、春に若芽を摘んで餅に入れることからモチグサ(餅草)とよく呼ばれていて、また葉裏の毛を集めて灸に用いることから、ヤイトグサの別名でも呼ばれている。ほかに、地方によりエモギ、サシモグサ(さしも草)、サセモグサ、サセモ、タレハグサ(垂れ葉草)、モグサ、ヤキクサ(焼き草)、ヤイグサ(焼い草)、ヨゴミの方言名がある。

特有の香りがあり、若い葉は食用され、草餅の材料になる。生葉は止血、干した葉を茶のようにして飲むと、健胃、下痢、貧血など多くの薬効があるとされる[19]。葉を陰干ししてお灸のもぐさにもなる。葉には精油約0.02%(シネオール50%、α-ツヨン、セスキテルペン)、アデニン、コリン、タンニン、葉緑素のクロロフィルなどを含んでいる。精油は内服すると、血液の循環を促して、発汗作用、解熱作用が働き、浴湯料としても、のどの痛み、腰痛、肩こりの痛みを和らげる。タンニンが、組織細胞を引き締める作用によって、止血や下痢止めに役立てられている。ヨモギ属の属名 Artemisia は、ギリシャ神話の女神アルテミスに由来し、月経痛・生理不順・不妊に効果があるとされ、「女性の健康の守護神」の意味である。ヨモギは、その他の多くの薬効があることからハーブの女王の異名がある。

食用
早春につんだ新芽を茹で、お浸しや和え物、汁物の具にしたり、細かく刻んだものを餅に入れて草団子や草餅(蓬餅)にして食べる。

薬草
6 - 8月ころ、よく生育した葉を採集して陰干ししたものは、艾葉(がいよう)という生薬で、漢方では止血、沈痛、下痢止めなどの目的で処方に配剤される。 

もぐさ
灸に使うもぐさ(艾)は、生長したヨモギの葉を日干しして乾燥させ、臼でついてふるいにかけ、裏側の綿毛だけを採取したものである。ろうそくのように時間をかけて、ゆっくりと燃えていくことを可能にしているのは、もぐさが蝋を含んでいるためである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です