環境省指定・絶滅危惧種2種

寺院の裏山に拡がる樹林で見つけました。
クマガイソウ(熊谷草)
扇型で対生する特徴のある葉をつけるラン科の多年草。すでに花の時期は終っているが5月頃に、大きくて目立つ唇弁状の花をつけます。
日本の他、中国 台湾の一部に自生、平敦盛を倒した源平合戦の武将・熊谷直実が背負う母衣(ほろ)姿に見立てて付けられた名前。
熊谷直実は打ち取った自分の子供の様な若武者の首をみて、人生に無情を感じ、その後出家したと伝わる。
野生蘭の中で最大級の花をつけ人気がある為に、盗掘されて自生地が減少してしま
い、保護されている。

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科の多年草で日本の固有種、茎頂に5cm程の朱赤色の花をつける、茎の節の
部分が黒っぽいのが名前の由来。
直射日光を嫌い木蔭の涼しい場所に散発的に自生、草むらの中に目立つ花をつける為に、盗掘されやすく急速に個体数を減らしています。

どちらも、以前は人里近い場所でも見れたそうですが、近年盗掘や開発で急速に自生地を減らしているのは、寂しい事です。

クマガイソウの花は写真でしか目にした事がないので、来春こそ見逃さないようにする積りです。

山仲春男

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