今日の散歩道(122)~ニラ

草むらで咲くこの白い花、夏の終わりから秋口にかけての時期に、花が咲いて初めてその存在に気付きますが、よほど繁殖力が強いのか、実に色んな場所に着生しています。

これは「ニラの花」です、通常は根茎で増えますが、花後に出来た種が飛び散り、予想もしない排水溝の割れ目、道路際のコンクリートの隙間、草むらなどで野生化しています。

ニラはヒガンバナ科、中国原産の多年草で、モンゴルやシベリア方面にも自生地があります。

日本で古代は「みら」と呼ばれていて、古事記や万葉集にも登場して、長年にわたる身近な植物で、当初は薬用目的で利用され、近年は栄養価の高い緑黄色野菜として重用されています。

山仲春男

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