今日の散歩道(94)~スベリヒユ~

畑作業を少しでも経験した人、或いは草むしりをした人なら、誰もが知ってる繁殖力の高い迷惑な雑草です。

世界中の温帯に分布し、日本では日当たりの良い場所で、地を這うように幹を伸ばし、多肉植物の様な肉厚の葉をつけて、除草しようとすると抜けきれないで残った茎片から新芽を伸ばしてきます。

花を咲かせるのは、午前中の短時間で黄色い小さな花をつけます。

東北旅行の折に、この厄介者が、道の駅で販売されているのを見てビックリ。迷惑な雑草のイメージしか無い物が、山形県の山間部では、なんと山菜の扱いとして食される人気の「ソールフード」との事。

茹でて芥子醤油や酢味噌和えで食べるほか、ゼンマイの様に乾燥させ保存食として煮物で食べるそうです。

東北他県では、このスベリヒユを食べる習慣は無いようです、その理由としては。

江戸時代に藩政改革で知られる名君・上杉鷹山が倹約の為に領民に食べる事を推奨、実際に口にすると野草独特のエグミや雑味も無くて美味なので「ひょう」と言う呼称で呼ばれ食文化として根付いたとの事。

また、地中海の一部地方では、古くからサラダとしての食用習慣が有るそうです。

身近にある食材ですので、気が向けば試食されては如何でしょうか。私はまだ口にしていませんが。

山仲春男

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