花と神話~カンパニュラ

カンパニュラは愛の女神アフロディーテの姿見と言われています。女神アフロディーテの鏡は、映るものの美しさを増す力を持っている魔法の鏡です、ある日女神アフロディーテはその鏡を地上に置き忘れてしまいました。

その鏡を拾った羊飼いは、鏡に映る自分の姿の美しさに驚き見惚れていたのです。そんなある日女神アフロディーテの息子のエロスがその羊飼いの持っている鏡を奪い取るようにして天界に戻って行ったのです。

神の持ち物の鏡が置いてあったその野原には、「愛の女神アフロディーテの姿見」と呼ばれる花カンパニュラが一面に咲いたのです。

ラテン語の釣り鐘を意味することばに由来し、花の形が釣り鐘に似ているからである。英語ではbell flowerというが、この英名を持つ植物は十種以上ある。

北半球の温帯から冷帯の広い範囲に分布し、全部で300種ほどある。すべて草本で、大半は多年草だが、1,2年草のものも少数ある。草丈は30cmから2mくらい。ロゼット型の根生葉があり、茎につく葉は互生する。葉には様々な形がある。花は晩春から夏にかけて咲くものが多く、総状花序または穂状花序をなし、釣り鐘型の3~8cmくらいの花を数輪から数十輪咲かせる。花色は、青や紫または白が多いが、ピンク色のものもある。横向きに咲くものが多いが、受け咲きや下向き咲きのものもある。欧米の園芸辞典には、50種以上が掲載されているが、日本で栽培されているのは数種である。

園芸店で良くタネが売られている植物であるが、夏の高温多湿に弱く、東京より暖かい地方では栽培しにくい。繁殖は実生で行い、種まきは4月か9月がよい。何よりも水はけの良いところで栽培する必要がある。

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