花と伝説~パンジー

パンジーには、花色と香りにまつわる2つの伝説があります。

数ある花の中でも、色の三原色をもつ種類は多くありません。

赤・青・黄の花びらをつけることになった由来と、もともとあった香りが消えた神話をご紹介します。

「天使のキス」

天使が春の野に降り立ったとき、一群れの真っ白なスミレを見つけました。そのスミレの美しさに驚いた天使は「私の面影を映してあげるから、人々に真の愛を伝えておくれ」と囁き、花に3回キスをして、また天高く飛んでいきました。その後スミレは天使の面影を宿して3色のパンジーとなったといわれています。

「消えた香り」

パンジーは、ニオイスミレのようなよい香りを元々はもっていました。そのため、人々がその香りを求めてどんどん摘み取っていってしまっていたのです。仲間が摘み取られていくことを憂いたパンジーは、神様に「香りがなくなりますように」と祈りました。その願いが神様に聞き入れられたことで、パンジーの香りは消えたといわれています。

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