モモ(桃)
和 名 | モモ | ![]() |
花言葉 | 「私はあなたのとりこ」、「気立てのよさ」、「恋のとりこ」、「チャーミング」。フランス:「辛抱」「忍耐」 | |
英語名 | peach | |
別 名 | ハナモモ(花桃) | |
分 類 | バラ科 モモ属 | |
原産地 | 中国 | |
花 色 | 紅色・ピンク・白色 | |
花 期 | 3月下旬~4月上旬 | |
メ モ | *桃の実の花言葉は「天下無敵」
中国では桃は悪い気を払い、不老長寿を与えるとされてきたため、お祝い事には桃の実を食べる習慣があります。日本でも桃の節句には花を飾ります。言い伝えでは、イザナギノミコトが鬼に桃の実を投げて追い払ったことから「天下無敵」がつけられたそうです。 フランスでは冬の寒さに耐え花を咲かすことから「辛抱」、「忍耐」の意味があります。
縄文時代よりも前から日本では桃が栽培されていましたが、江戸時代までは甘い品種がなく、主に観賞用や薬用として利用されていました。
そのあとは、甘い品種が渡ってきたことで、品種改良が盛んに行われ、観賞用の花桃と食用の実桃に分けられました。 *モモの語源 モモの語源には諸説あり、「真実(まみ)」より転じたとする説、実の色から「燃実(もえみ)」より転じたとする説、多くの実をつけることから「百(もも)」とする説などがあります。漢字の「桃」は木偏に兆(きざし)と書かれるが、古い桃の品種は核(種子)が簡単に割れたので、2つに割れることはめでたい兆しとされ、「桃」の字が作られたとされています。 英語圏においては、傷みやすいが美しく美味しい果物から古い俗語で「若く魅力的な娘」を表し、そこから「ふしだら女」「(複数形で)乳房」などの意味にも転じている。 英名ピーチ(Peach)は“ペルシア”が語源で、ラテン語のpersicum malum(ペルシアの林檎)から来ています。 *風習・伝説・行事 1、中国での風習・伝説・年中行事など 中国において桃は仙木・仙果(神仙に力を与える樹木・果実の意)と呼ばれ、昔から邪気を祓い不老長寿を与える植物・果物として親しまれている。桃の木で作られた弓矢を射ることは悪鬼除けの、桃の枝を畑に挿すことは虫除けのまじないとなる。戸口や門に赤い紙でできた春聯(しゅんれん)が飾られるが、春聯は別名で桃符(とうふ)ともよばれ、本来は桃の木から作られた薄い板でできていた。 桃の実は長寿を示す吉祥図案であり、祝い事の際には桃の実をかたどった練り餡入りの饅頭菓子・寿桃(ショウタオ、繁体字: 壽桃、簡体字: 寿桃、拼音: )を食べる習慣がある。寿桃は日本でも桃饅頭(ももまんじゅう)の名で知られており、中華料理店で食べることができる。寿命をつかさどる女神の西王母とも結び付けられ、魏晋南北朝時代に成立した漢武故事などの志怪小説では、前漢の武帝が西王母の訪問を受け、三千年に一度実をつける不老長生の仙桃を授かったという描写がある。さらに後代に成立した四大奇書のひとつ、『西遊記』の主人公孫悟空は、西王母が開く蟠桃会に供される不老不死の仙桃を盗み食いしている。 2、日本での風習・伝説・年中行事など 日本においても中国と同様、古くから桃には邪気を祓う霊力があると考えられていた。『古事記』では、黄泉の国でイザナミの追手から逃げるイザナギが、黄泉比良坂に辿り着いた際、そこにあった桃の実を投げつけて、追手を退散させて逃げ延びることに成功した。イザナギはその功を称え、桃に意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)の名を与えたという。また、『桃太郎』は、桃から生まれた男児が長じて鬼を退治する民話である。3月3日の桃の節句は、桃の加護によって女児の健やかな成長を祈る行事である。桃の花を飾って祈願する風習は、女子が妊娠を希望して子供を授かり、その子の誕生を祈ることも意味した。桃の核(種子)の中心にある空間は、竹の桿(かん)の中空と同様に、神の居場所と考えられていた。
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