今日の散歩道(207)~寒気に震えるチューリップ

所用で梅田に出掛けて、ちょっと時間が有ったので、11階建てのJR大阪駅ビルの屋上にある「天空の花壇」を、

覗いてみました。 なんと、こんな厳寒期なのに蕾を付けたチューリップが沢山植わっているのを見てビックリ。

屋上独特の風に揺れてチューリップが、「チャップイ! チャップイ!」と、寒さに震えあがって呻いているかのようにみえました。 冬に花が咲く品種が有る訳でなく、「アイスチューリップ」という手法が有る事は以前から聞いていました。

長期冷蔵処理した球根を低温管理して育て、それを自然環境に植えつけるとチューリップが「春が来た」と、勘違いして花を咲かせるそうです。 蕾の色合いから、神話に出て来る皮を剥がれた因幡の白兎を眺めて居る様な気になりました。

報道では、明日から数十年に一度という最強寒波の襲来とか、暗示にかかって蕾をつけていたチューリップ達が、寒波のさなかに、勘違いに気が付かなければ良いのですが・・・・・ 

やっぱりチューリップは、本来の春の陽射しの元、ユッタリとした気持ちで観る方が良いと思うのですが、どうですかね。

 

山仲春男

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