今日の散歩道(159)~チカラシバ

今日も小学生の頃、田舎での思い出につながる野草です。

思い返せば小学3~4年生の頃は、野に稔る果実を口にしながら、他愛の無いイタズラばかりしていた様な気がします。

写真は雑草が入り乱れて解り難いかと思いますが、イネ科の雑草で、秋に成るとビン洗いに使うブラシの様な花穂を立ち上げて、急に存在感を示す雑草です。 通学途上の道端でよく見かけ、この花穂を茎を付けたまま(長さは80センチ位)切り取り、それをコッソリ忍ばせて前を歩いている人の首筋に花穂をサッと当てて、何食わぬ顔をしてその場を立ち去る、一方で花穂を首筋に当てられて人は、瞬間的に毛虫が首筋に落ちて来た感じになり、背筋が寒くなる様な違和感を感じてビックリして大声を上げるのを面白がっていたものです。

また花穂を根元から先端に向けてしごくと、種子がイガグリの様な姿になり、それを卓上に置くと毛虫が這う様な動きをするのを、誰の物が一番毛虫に近いのか競ったりしたものです。

この雑草は東アジア全体に広く分布、日本では全国に蔓延っています、根を張っているので引き抜くのが難しく、引きちぎるのに力がいるので、和名はチカラシバ「力芝」、株は冬期に地上部は枯れますが、初夏の頃にまた芽を出してきます。

 

山仲春男

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です