今日の散歩道(158)~ムラサキカタバミ
初夏の頃に花をつけ始め、猛暑の期間は花が姿を消し、涼しくなってから、またあちこちでこの様に花を咲かせているのを目にします。 この草花を見て、10円玉を思い浮かべるのは、田舎育ちの私だけでしょうか?
奈良県の田舎で小学生の頃、この草花の茎で、授業の休み時間になると、皆で競って10円玉を磨いたものです、この草花は」「シュウ酸」成分を含み、茎をつぶして10円玉を磨くと、驚くほど綺麗な新品の様な硬貨に変身、それが面白くて競い合ったものでした。 それだけ遊ぶ対象が、当時は少なかったのかも。
このムラサキカタバミ(別名 キキョウカタバミ)は、南アメリカ原産の多年草で、江戸時代の末期に観賞用として日本に持ち込まれたものですが、現在は帰化植物として環境省から要注意外来生物に指定されています。
見た目の花は可憐ですが、繁殖力強く土中の鱗茎を取り尽くす駆除が困難な雑草で、関東以西の道端 空き地 畑などでしっかり繁茂しています。 花は夜間や曇り空の時は閉じて、明るくなるとまた花を開きます。
山仲春男