ポピー
和 名 | ポピー | ||||||||||||||||||||||
花言葉 | なぐさめ、いたわり、思いやり、想像力 恋の予感、陽気でやさしい、 |
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英語名 | Papaver/poppy | ||||||||||||||||||||||
別 名 | ― | ||||||||||||||||||||||
分 類 | ケシ科・ケシ属 | ||||||||||||||||||||||
原産地 | ヨーロッパ南部、西アジア、トルコ東部、イラン北部、アジア北東部 | ||||||||||||||||||||||
花 色 | 赤、白、オレンジ、黄、ピンク | ||||||||||||||||||||||
花 期 | 3~5月 | ||||||||||||||||||||||
メ モ | ポピーとは、色とりどりの花を咲かせるケシ科の植物の総称。すっと空を向いて咲く様子がかわいらしく、開花期には家族連れでポピー畑を訪れ人も多くいる。
人との関わりが深い植物で、古代人の住居跡からも発見され、現在でもケシの実(ポピーシード)は食用としてあんぱんや松風に使われている。 学名のPapaverは、ラテン語で「粥」を意味する言葉で、催眠作用のあるケシの乳液を赤ちゃんの粥に混ぜて眠らせていたことに由来しているとされている。 ポピーの開花期は3~5月で、一重や八重の薄い花を咲かせてくれる。開花期間は短いが、繁殖力や生命力に長けた品種で育てる手間がかからない。 自然豊かな休耕地などでは一面に広がるポピーを見ることができる。また、園芸品種からは麻薬はとれないので安心して栽培してよい。 ポピーには約150種の品種がある。その中でもヒナゲシ(雛芥子)、ナガミヒナゲシ、モンツキヒナゲシ、オリエンタルポピー(オニゲシ)、アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)の5つは、麻薬成分を含まない園芸品種として栽培可能。 ケシ科の植物の実から採れる乳液には、入眠や麻痺の作用があることから、紀元前400年頃のギリシアでは麻酔薬や睡眠導入薬として用いられていた。 花言葉も「心の平静」「いたわり」などその効能にちなんだものが多くある。そのため、相手をいたわる気持ちや、助けたい気持ちを表現するときによく贈られる花だ。 ギリシア神話に登場する豊穣の女神デメテルとポピーの結びつきは強く、彼女がケシの花を摘んで心を癒やしたことに由来して「なぐさめ」という花言葉がついたとされている。 また、「眠り」という花言葉は、娘を奪われた悲しみから眠れなくなってしまったデメテルに、眠りの神ヒュプノスが、ケシの実を与えて眠らせたことにちなんでいる。 色別の花言葉
品種の花言葉
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英名のpoppyはケシ科の植物の総称だが、日本では麻薬の原料となるものをケシと呼び、ならないものをポピーと呼んで区別していることが多い。アヘンの原料成分モルヒネを含んだ実がなるものは、日本では麻薬及び向精神薬取締法によって原則栽培が禁止されている。そのため、一般に流通することはない。
ただし、麻薬成分を含んでいるハカマオニゲシという種類はオニゲシとよく似ているので注意が必要。また、アツミゲシも小ぶりな花をつける様子がヒナゲシに間違えられることがあり、厚生労働省からは注意喚起がされている。
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