アザレア

アザレアは東洋原産のツツジをヨーロッパで改良したもので、全世界に2500種も分布している。

歴史的にみると、外国では花には明るい美しさを求めるのに対し、日本では楚々とした可憐さを重んじる風潮があるように思う。白花種は、特にフリルがいっぱいついたウェディングドレスのようだし、甘い花言葉もぴったりだ。

一方、赤花種は「節制」と全く違ったものになる。これは、もともと、ラテン語で「乾燥」を意味するアザレアが、乾燥を好み、英語で禁酒を「ドライ」というため、二つの語をかけて、禁酒＝自制の意味でつけられたという。