今日の散歩道(202)~レモンの木
昨日は春を思わせる様な強い陽射し、今朝は一転し、空一面が厚い雲に覆われて寒々とした空気が漂っています。
いつも通りすぎる旧家の庭に植木として加わっているレモンの木の果実が、色づき始めました、例年は木が可哀そうに思うぐらい実を付けているのですが、今年はまばらです。 剪定をきつくし過ぎたせいなのか、それとも老木になって樹勢が衰えてきたのか良く解りませんが、黄色い果実がぶら下る庭木も中々良いものです。
レモンは誰もが知っている果実、生物学的にはミカン科ミカン属の常緑低木で、酸味と香りを楽しむ果実です。
原産地はヒマラヤ東部のアッサム地方で、それが地中海方面に渡り、その後新大陸の南北アメリカに拡がったもので、日本でのレモン栽培は明治6年に静岡で植えられた記録が最初の様です。
日本のレモン輸入は一時は10万トン位有りましたが、その後減少し直近データの2020年をみると45千トン、その一方で日本でのレモン生産は近年右肩上がりで増加し、広島・愛媛が大半を占めて商業出荷ベースで7千トン余り。
輸入レモンに使われている防カビ剤が懸念材料になり、その一方で健康志向から国産物が人気を呼んでいる様です。
山仲春男