今日の散歩道(181)~ピラカンサス
初夏に真っ白な5弁の花をつけ、晩秋のこの時期、火の様に真っ赤な実を付けるピラカンサス(別名 トキワサンザシ)。
ヨーロッパ南東部が原産地、日本には明治期に導入されたもので、名前の由来はギリシャ語にあり、炎(ピル) と、
トゲを意味する(アカンサ)の造語からきていて、剪定などの時は軍手をはめていないと、手が傷だらけになります。
実の色がオレンジ色の物を見受けますが、それは別名「橘擬」別名タチバナモドキで、中国南西部が原産の亜種であって、栽培環境の違いで実の色が違う訳ではありません。
暑さ寒さに強く、管理が簡単なので庭木・生垣として人気があり広く普及しています。
実に毒は無いとの事なので、口に入れてみた事がありますが、スカスカのリンゴの様な味わいで、口触りの悪いゴマの様な種が多数入っていて、直ぐにはきだしました、後で解ったのですが種をつぶすとシアン系の物質が含まれ危険との事でした。 他の実が無くなる年明けの頃になると野鳥が群がっていて、糞として放出されたものからアチコチで芽生えているのを目にする機会があります。
山仲春男